いや〜、遂に出たなという感じ。久しぶりにEC関連での興奮もの。
ビデオショッピングなどという言葉はありそうでなかったかもしれない。誰も使わなかった言葉を最初に思いつくのはある意味エライ。しかも、そうと聞けば、「ははぁ、商品をビデオで見せるという仕掛け?」と、すぐ判るのがなおイイ。
まだベータ版で、テストに参加したショップが50店ほどとか。利用するには招待状がいるとのことだけれども、試しに登録してみたら、ものの数分で招待メールが来た。だから、面倒くさがらずにアカウント登録して絶対に自分で見てほしい。次は間違いなくこれだから。

これまでの、ショップサイトにオマケ的にビデオ再生がついているのではない。全く逆で、ビデオでしか商品説明していない。というか、商品紹介だけのYouTubeと思えば判りやすいかも。
考えてみればそれも道理。ビデオを観れば瞬時にそれと判るのに、わざわざテキストや画像をくどくど載せるのは、ショップ側も消費者側も面倒というもの。そろそろ、紙のカタログの延長線上にあるこれまでの「ネットショップ」という固定観念を捨てるときがきたのかもしれないな。
ショップオーナーが自らカメラの前で説明してるのがまたイイ。いつも言うように、消費者ってのは商品よりもその人を買ってるからね。それがこうして動いているのだから、よりその人となりが伝わってくる。ま、消費者と向き合う覚悟のないショップはますますつらくなるけれど。
だから画面も実にシンプル。そういえば、flickrに似ていなくもない。けれども、必要にして十分なこのしつらえはあっぱれと言いたい。
消費者はアカウント登録すれば、その商品をお気に入りに加えられる。で、同じ嗜好のメンバー同愛で情報共有もできる。そう、お約束通りソーシャルネットワークの機能もあるわけで。そこがまたニクイ。もちろん、友人にメールで知らせることもできるし、はい、ご覧の通りエンベッド用のコードも発行してくれる。再生してみられよ。
Shopflick: Buy this product | Get your own Store Player
再生が終わると、ちゃんと画面内に「Buy Now」ボタンが表示される。これは新しい。ついでに、関連商品も画面下に並んでいる。ますます気が利いている。
Shopflickで再生されるビデオはYouTubeと違ってかなり画質がイイ。YouTubeの素人臭いコンテンツもリアリティがあってそれはそれで意味があると思うけれど、ここでのそれはもっとプロっぽい感じ。と思ったら、あ、やっぱりね、モノを売りたい人とビデオ制作者をマッチングするマーケットプレイスがちゃんとある。
ところで、最近はYouTubeにアップしたビデオの再生プレイヤーを貼り付けて、商品の説明をするショップサイトをよく見かけるようになった。自分のサーバに負荷をかけることなく、簡単にアップして簡単に再生できるのが受けている理由かと思われるが、実はそのYouTubeからサイトへ誘導する集客メソッドが流行になりつつある。
それはそもそもYouTubeにとてつもない数のトラフィックがあるからに他ならないけれども、Shopflickが広く認知されると、その手間も要らなくなるかもしれない。
TechCrunchの記事によると
Shopflickは在庫を一切持たない。eBayと同じく買い手と売り手を繋ぎ出品料と取引手数料を集めるだけだ。スタート直後の6か月間の出品料は無料だが、その後はショップの規模に応じて$10〜$20を徴収する予定だ。取引手数料は12.5%と高い。これは、Amazonの7%やeBayの10%と比べてもかなり高いが、AmazonとeBayは月間使用料がずっと高額だ。eBayは有力のショップからは月額最大$300取っている。
んだとか。なるほど、とするとこれはビデオ版eBayでもあるわけか。
ビデオをメインに置いただけで、こんなにも先進的かつ判りやすいサイトになるとは。いや、先進的とは言えないまでも、この判りやすさは特筆に値する。これまでの、言葉や静止画で説明しなければならなかった不自由さから少し解放されて、ようやくひとつの完成点に達したと見るべきだろうか。
今後しばらくは、Shopflick系が続出するような気がする。楽しみです。
●BGM
Morph the Cat
Donald Fagen 
しばらく休んでいる間にも、興味深いニュースが目白押し。全く、忙しいご時世です。
再開のネタは、ネットショップ系で。以前から、モールの次はソーシャルショッピングと言ってるけれど、日本では全然その動きがないので、ちょっと残念。と思ってたら、このエントリが。注目なのは、始めた彼女の年齢ではない。
Rasba―小売店舗を取り込んだソーシャル・ショッピング・サイトのファウンダーは16歳の美少女
ショッピング好きの人がアカウント登録して参加するSNSなのは同じだけど、
ショッピングをすると、商品とユーザーのお気に入りの店がプロフィールに表示される。ユーザーの友達が(あるいは他の誰でも)、ユーザーのページを見て同じものを買うと、ユーザーにコミッションが払われる。コミッションは2パーセントからスタートするが、小売店がどれだけインセンティブを与えようとするかによってさらに高くなる場合もある。
なるほど、カシコイ。SNSにアフィリエイトを組み込んだわけで。こういう発想がなかったのが不思議。(あった?)
もっと注目してほしいのは、ショップと消費者が混在して関係を持っているという点。そういうスタイルのSNSは、実は音楽系のそれにお手本がちゃんとある。かねて、ボクが注目してるのはここ。
実にアメリカらしくゴジャゴジャしてるけれど(以前はもっとスッキリしてたんですがね)、コンセプトは面白い。ミュージシャンとファン(リスナー)が同列でアカウントを持ってて、互いに交流している。ファンがあるミュージシャンをクチコミで紹介するだけではなく、ミュージシャン同士でも互いにお気に入りとして登録し合ったりしている。リスペクトしてるということなんだろうねぇ。
このことは、今までのネットサービスにありがちな、商品なり音楽なりを「与える側VS与えられる側」という図式では収まらなくなってきている、ということを如実に示している。
というよりも、本当はそれこそが現実に世の中にある姿なのであって、ようやくネットが追いついてきたと見るべきかと。ショップオーナーだって一人の消費者でもあるわけだし、どんなミュージシャンでも人の音楽を聴くわけで。
Rasbaを思いついた「美少女」とやらは、皮膚感覚でこのことに気づいていた気がする。というか、向こうではこういう混在型のSNSが既に当たり前になってるということなのかもしれないな。ただ、そうするとショップとしてはいよいよ、消費者ときちんと情報共有する姿勢を持たないと、立ちゆかなくなることも事実。これ、案外、皆さん、腰が引けるところだけど。
ま、それにしても、彼女がこのサービスの開発者をネットで探して口説いたのもスゴイね。アイデアがイケてると、やる気が出るってものですかね。
●BGM
ふたつの朝
おおはた雄一 持田香織 細野晴臣 
目的の情報を手早く見つける一番いい方法は、ざっと全体を俯瞰して一覧できることと思ってて。そこからとりあえず「お〜、これか?」と目星をつけて、深耕していく方がずれが少ないし早い(気がする)。そういえば、ウェブサイトの構造も将来そういう作りになっていく、という話もどこかで読んだ。(どこだったかは、忘れた)
で、俯瞰と言えば、地図が最も判りやすい。ということで、これはどうでしょ。
地図上にマッピングされているフィードマークをクリックすると、世界中のどこでだれがどんなことを書いてるかが判る、いわば、ブロガーの世界地図とでもいうか。タイトルをクリックすると、元のブログへ移動する。
リアルタイムにそれぞれの国、地域で何が起こってて、どう考えてるか、なんかが読めるのは楽しい。ここから友人にメールで知らせることもできるし、直接リンクするURLも取得できる。おまけに、ここでちょちょいとエントリを書くことも可能。ただし、元のブログには反映しない。
こうして、これまで知るはずもなかったブログ(ブロガー)を一覧してちゃっちゃと探索できる点が素晴らしい。
簡単なアカウント登録を済ませると、自分のブログのURLを登録する。ブログに関連するタグやちょっとした説明も書き込める。ちょっとやってみた。

あ、ちゃんと日本語も表示しますね。よかった。
ついでに、ウィジェットも配布してるので貼っておきます。
しかし、こうして地図上にマッピングされてるのを見てみると、ささやかでも世界に発信しているという実感が湧くなぁ。
がんばろ。
●BGM
After The Gold Rush
Neil Young 
やらなければならないと判っていても、やってる暇がないとか、または、やりたくないとか。
なら、いっそお金を払って誰かにやってもらおう、というのがこのサービス。(以前にも似たようなのがあった気がする)
人にやってほしいことの内容をタイトルを付けて投稿する。各カテゴリにサブカテゴリがあり、地域や日程なんかも指定できる。
それに「いくらでやってあげましょう」と協力者が入札してくるので、その中からプロフィールやレコメンドの記事を参考にして、最適と思われる人を選ぶ。細かいことはそれから打ち合わせ。
最短数時間から、最長30日間まで、任意に入札期間を設定できる。もちろん、途中で、「この人!」と決めて終了させることも自由。
頼んだことが完了したら、その評価をフィードバックする。そうしてまた、その協力者の情報が更新される。
ざっと見たところ、まだ入札例はないみたい。

一番上は、「11月に結婚することが決まってるけれど、仕事に追いまくられていて、式場もカメラマンも招待状も料理も、何にも準備できていない。誰か助けてくれませんか?お礼は沢山します!」ですって。
イエローページが要らないとあるけれど、ホントですね。このコンセプトは流行るかも。ただし、getstuffdone.com.au というドメインは、ややこしいですね。
●BGM
Naked Ride Home
Jackson Browne 
ネットショッピングで、価格の次に気になるのは送料と相場が決まってる。だから、ショップ側も送料無料の商品を必ず用意している。というか、送料無料になるようにお買い上げ金額を増やしていただくという戦略なんだけど。ま、消費者もそこは百も承知ですね。
そこに目を付けたこれはよろしいかと。
いつからあるのか知らないけれど、要するにAmazonやeBayの送料無料の商品だけを検索してくれるサービス。ふむむ。
検索窓に商品名とカテゴリを入れてボタンをクリックするだけ。瞬時にずらずら〜っと表示される。当たり前だけど。
ついでに、AmazonやeBay以外で送料無料のクーポンを発行しているショップも紹介してる。それぞれのサイトでいちいちチェックしなくても、ワンストップで調べられるのは確かに便利。
商品カテゴリのタグでも検索できるので、消費者はショップ名を知らなくても目的に適う商品に出会える可能性はあるわけで。一方、ショップにすれば、イイ集客ツールになる。
アフィリエイトが働いてるのかと思いきや、どうもそうでもないみたい。
これまでも、航空券やホテルなど、複数のサイトから同一の条件で検索してくれるサービスはいろいろあるけれど、商品自体ではなくて、それに付随する条件からサービスを提供するという発想はイイな。
視点を変えてみる。ちょっとやってみますか。
●BGM
Standards
Alan Pasqua Dave Carpenter Peter Erskine 



