Archive for 6月, 2007
今週、おちゃのこネットは商品検索エンジンgarittoにソーシャルショッピング機能を実装してリニューアルした。
(※一応ディスクローズしておくと、BOLはおちゃのこネットと資本関係にある。そこんとこふまえて以下をお読みくだされたし)
garittoは従来、おちゃのこネットでネットショップを開業運営しているショップ情報を検索するためのサービスだったけれど、今回、garittoを利用するユーザー同士が互いに情報共有できる仕組みを盛り込んだというわけ。
ユーザーはマイページを持ち、お気に入り商品をリストアップしたりコメントを寄せたり、はたまた他のユーザーとメッセージの交信をしたりできる。
これによって、消費者は未知の商品やショップと出会う機会が増えるし、ショップはショップで新しい顧客獲得のきっかけにもなる。
ソーシャルショッピング・サービスについては、海外に先発組がイヤと言うほどあるので、たとえばこちらを参照されたく。
さて、このところ、ソーシャルと名の付くサービスが目白押し。そもそも、ネットはソーシャルな関係を繋ぐことも目的のひとつなのだから、ようやくという感もなきにしもあらずだけど。
で、ネットに慣れてきた多くのユーザーが、一方的な情報の受け手としてだけではなく、逆にブログをはじめとして「自分でもの申す」側に回ってきたことを見れば、こうしたクチコミ受発信の場は歓迎されて当然かと。
それは日記だったり、コメントだったり、レビューだったり、投票だったり、さまざまなコミュニティに参加しさまざまな形で表現し、読み、また書く、あるいは撮る。こうした行動の積み重ねで人は互いに智恵を得、世界を広げていく。素晴らしい。
ソーシャルショッピングサイトにおいてもまたしかり。買い物、というか「モノを我がものにする」という人類永遠の本能(ちと大げさか)をいかに掘り下げようともその限界はないはず。つまり、大いにクチコミのしがいのあるテーマということ。
ただ、クチコミが原動力となって実際にモノとお金が動くことを考えれば、同じソーシャルと言っても、ブックマークやニュースなんかとやや様相が異なることには注意を払っておきたい。
早い話が、今や簡単に「もの申せる」消費者がパワーを持ってきていて、もはや売り手と買い手はVSで相対する立場ではなく、互いの協調によって新しい価値を生み出すパートナーになってきているわけで。
以前も紹介した田坂広志氏の『これから何が起こるのか』によるところの「主客融合」を誘発する場として、ソーシャルショッピングサイトは、まさしく現代のネットを象徴する重要な役割を演じる気がする。
これから何が起こるのか
田坂 広志 
で、そこで何が起こるかというと、クチコミが広がるにつれ消費者がマーケティングを主導し、あるいは直接的間接的に商品企画に参画し、売り手と買い手が渾然一体となって情報と感性を共有し、結果として新しいライフスタイルの提案を繰り広げていく。
ちょっと前なら考えられなかったけれども、ネットがこんなに身近になったおかげでこれら全てが可能になってる。その事実を受け入れていく、最新かつ最善の方法がソーシャルショッピングサービスだと、ここではっきり言っておこうかと。
で、これは例のロングテール理論とも繋がっていて、消費者をひとまとめにくくったマスではなく、夥しく散在する「個」に対するマーケティングもすら可能にする。
なんて事を言うとすぐに、マーケティングツールとしてソーシャルショッピングサービスをこう使う、などと知った風なことをのたまうコンサルさんなんかが出てきたりするけれど、所詮小手先のハウトゥを並べ立てたところでモグラたたき的対処療法の底は知れているわけで。
なぜなら、こういう場におけるノウハウなどというものはそもそもないから。もっと言えば、マーケティングを仕掛けるということ自体意味をなさない。要するに、場に任せるしかない。こちらからコントロールしようと思っても無力を思い知るだけだし、そもそもその発想が今あるネット文化を見れば既に間違っている。
つまり、自らもこの場の一員になる方が正解。消費者と同じ側に立って彼らと関わっていく。とすると、これにはそれ相応の覚悟がいる。自信とも開き直りとも言えるかもしれない。でも、それしかない。
ただ、一つ言えるのは、新しい価値の創造にまっとうに取り組んでいるショップサイトは評価されるだろうということ。
もっと簡単に言ってしまうと、単純にメーカーや卸業者の言いなりに商品を仕入れて、それを右から左に移動させて、ハイこれが私の商売ですとはもう言えない。あいにくだけど、もうそういう時代ではない。
先にも書いたように、消費者と関わる中で新しい価値を創造し提供していく、そういう発想が絶対に必要になってくる。要するに、誰もが商品開発者としてパートナーシップを結ぶわけ。
話をgarittoに戻して、一言付け加えておくと、garittoではショップオーナーもユーザーとして自由に参加できる仕組みになっている。しかも、ショップサイトのオフィシャルコミュニティも主宰できる。もちろん、強制はされない。
されないけれども、さっきも書いたように消費者と(ネット上とはいえ)直接的に繋がることは、決してムダではないどころか、これからは絶対に必要欠くべからざることと考えられるので、ま、とりあえずは気軽にやってみることをお勧めしたい。
ちなみに、数多あるソーシャルショッピングサイトでも、消費者同士が繋がるのは当然として、ショップオーナーがユーザーとして参加できる仕組みはそうはない(はず。あるかな)。これ、目立たないけれど、実はこの仕組みそのものの価値を左右するぐらい重要なポイントですよ。
おっと、ちょっと興奮気味に書き飛ばしてしまったけれど、ま、そういうことで。今後のgarittoに注目くだされたし。
●BGM
Somewhere Else Before
E.S.T. 
そこかしこで既出と思うけれど、一応メモしとこうかと。
マイクロブログのTwitterに、メールで投稿きるサービス。なるほど、そう来たか。
Twitterのユーザー名とパスワードを入力すると、専用のメールアドレスを発行してくれる。そこに、ほにゃららと書き送ると、自分のTwitterに投稿できる。要するに、使い慣れてるメールを使うので、わざわざアプリケーションを使う必要がない。
設定画面を見ると、専用アドレスは何度でも変更できるみたいなので、何かの事情でスパムが来たらアドレスを変えればイイ。ついでに、誰かがコメントを送ってきたら、それもメールで受信できるようにもセッティング可能。おまけに、Twitterは140文字の制限があるけれど、TwitterMailならそれ以上は’Read More’ とリンクしてくれる。ほ〜。
ところで、こっちではMP3ファイルでTwitterに投稿するサービスのテストが行われてる模様。
TwitterGram
200K未満ならアップできて、再生するためのURLが渡される。それをクリックすると再生を開始。実に単純だけど、音声の投稿はポッドキャスティングみたいなのが好きなユーザーには歓迎されるかもしれないな。
でも、それを言うなら、HaruやTumblrではビデオのアップが既に可能なので、動画系の方にこそ人気が集中するのは自明の理かと思うのだけれど、それはまた違う層なのかも。ま、どっちにしても利用の仕方にバリエーションが増えるのは確かにイイ。
既存のサービスに手を加えて新しい価値や別の利便性を提供するのは、ネットの世界では既にお馴染みのパターンになってて、むしろそうしたフォロワーを多く持つことで更にネット上に伝播していくパワーを持つ。Twitterのような、もともと軽い発想のサービスをどんどん編集加工していくのは、自然の成り行きかと。
でも、しかし、うん? その一方であまり手を加えすぎると、Twitterじゃなくなるんじゃ?という気もしないでもないけど。ま、それはそれで、進化し続けるベータ版としてはイイのかもね。
●BGM
By George
George Cables 
これはスゴイ。アバター嫌いのボクもさすがに参った。
もう、四の五の言う必要なし。このサイトのトップページにあるビデオクリップを見れば、何がどうスゴイか、一目瞭然。
(と、言いながら、ちょっと書いておくと)要するに、ウェブカメラを使ってビデオを撮る時に、実際の自分の動きに合わせて画面では3Dのアバターが動く、というシロモノ。
顔の輪郭をトレースして見事にアバターが表現されてる。装飾のためのアクセサリーも豊富に用意されてて、ヒゲやめがねやカツラなんかで変装できる。いわばコスプレを画面で楽しむと言えばいいのだろうか。そういうのが好きな人には絶対にオススメ。
自分で撮った3Dアニメ調のビデオは、ビデオ共有サイトやブログにアップできる。どころか、ここからがスゴイのだけれど、なんとライブチャットでも3Dアバターが使える。うひゃ〜!リアルタイムでアバターがチャットしてる様は、何とも不思議。
ゲームなんかでキャラクターが3Dで動いててもボクは大して感激しないけれど、というか全くゲームしないけれど、これが「自分」が動いてるとなると途端に興味津々なのは、あくまで自分大好き人間だからだろうか。そう思うと、ちと気恥ずかしい。ま、いいか。
と、書いてて思いついた。例の、SecondLifeで、アバターを自分の分身として動かせるのと似ていなくもないけれど、あんなに大仰でなくともすぐに使えるのがfix8の強みと言えるかと。しかも、リアルに。
で、早速、ライブビデオストリーミングのStickamと提携したらしい。
ここは、先日書いたblogTVのように、パソコンに繋いだウェブカメラで生の動画をブロードキャストするサービスを提供してる。Stickamユーザーは、ログインするとfix8のアバター作成ツールを利用できる。う〜む、なかなかイイ取り合わせかと。ユーザーは大喜びだろうねぇ。
ちなみに、こういったビデオもののオンラインサービスを、150以上も紹介してるエントリがあったので参考までに。いずれ、ここからもピックアップしたい。
Video Toolbox: 150+ Online Video Tools and Resources
ところで、もともとこの手の分野は日本はお得意のはず。今後、ビデオもののニーズが高まるのは目に見えているので、是非日本からも面白いサービスが出てきて、こういうところで紹介されてほしいな。と、切に願いつつ。
●BGM
The Hudson Project Live in New York City
John Abercrombie Peter Erskine John Patitucci 
ビデオものが続く今日この頃。それだけ動画系は、いよいよ無視できないということですね。
ビデオメールをパソコンに繋いだウェブカメラだけで作成して送信できるサービス。早速試しに作ってみた。
ログインすると、カメラを関知して起動する。「Record」ボタンを押して、ほにゃららとしゃべって「Stop」。そのまま保存もしておけるけれど、すぐに送りたいときは、送信先のメールアドレスと件名を入れて「Send」をクリックするだけ。

メールソフトなのでテキストも送れるし、なんとファイルの添付もできる。署名もあらかじめ作っておけるし、スパムフィルターもついてる。もちろん、メールの検索機能もある。ふ〜む、便利。
自分宛に送ってみたら、なぜかGmailでは迷惑メールに分類されてしまったけれど、ま、とにかく開いてみると、こうなってる。

で、この「Watch Video Now」をクリックすると、別ウィンドウにAzoocaのサイトが開いてビデオの再生が始まる。ちとデカイ気もするけれど、とにかく簡単でイイな。

前にも書いたフレーズなのでボキャブラリの貧困さに赤面しつつも、やっぱり「百聞は一見にしかず」と繰り返したい。
人とコミュニケートする時、場合によっては表情や言葉の調子までを一気に伝えられる方がイイということもままある。コトが速く進むしね。ネットショップなどで、新商品やお買い得の商品説明ビデオを配信すると効果覿面だったり。ま、心の底を読み取られるのがイヤという時もあるだろうけれど、それはそれとして。
些細なことだけど、過去のビデオメールが一覧で表示される際に、画面のサムネイルがあるのは、パッと見て「あ、これこれ」と判るので親切。

容量は250MBまで。要らなくなったものから随時削除していけばイイので、十分かと。
う〜む、今年後半はウェブカメラとマイクが売れる気がするなぁ。
●BGM
The Muddy Waters Woodstock Album
Muddy Waters 
快哉を叫びたい気分。と、同時に、これを日本ではできなかったのかなぁ、とも。
アメリカ国外でPandora代わりになりそうなSoundpedia
全く、TechCrunchって、いつもイイネタを出してくるなぁ。
要するに、またもや音楽つながりのSNSのご登場というわけだけど、有難いことにPandora利用が出来なくなったアメリカ国外のユーザーも利用できる、合法的な音楽ストリーミングサービス。「Pandora利用が出来なくなった」というのは、まさしくボクのことですがな。
実を言うと、Pandoraが使えなくなって以来、しばらくはLast.fmを使ってたけれど、使い勝手がいまいち(ボクには)よくなくていつの間にか起動しなくなった。
ついでながら、レコメンデーションは、Pandoraに比べてなんとなく「大人」な感じで、それはそれでイイんだけど、逆に思いもよらなかった新しい出会いが少ないような気もしたし。あくまで感覚だけど。でも、確かにそう感じる。
で、それよりも何よりも、Soundpediaに注目したいのはこの一点。
たしかに、Last.fmの音楽レコメンデーションは楽しめるが、時間が経つにつれ、ユーザーはある特定のアーティストあるいはアルバムを聞きたくなるもの。
そうそう、全くその通り。だから、お金払ってでもnapsterで聴くわけで。この辺をきちんと対応してくれると、音楽ファンのことをよく判ってるなと肩を持ちたくなる。これをシンガポールの会社がやってしまうのだから、もう、まったく、ね〜。(←冒頭の感想を言葉にできない)
マイページを持って、チャットやコメントを書いたりできる上に、自分のプレイリストを作成して他のユーザーに提供もできる。おまけに、動画ブログまで利用できる。そりゃスゴイな。というか、もはやどんなサービスを提供するサイトでも、たとえ動画をテーマにするサイトでなくとも、動画は必須かと。
ただ、それはそれとして、聴きたい音楽を聴きたい時に聴ける、という極々単純なサービス提供に徹しているのは実に好ましい。はっきり言って、それに満足して初めてレコメンドやチャットも意味をなすだろうし。
Duncan Riley氏の言うほどインターフェイスは悪くないと思う。プレイヤーのウィンドウもシンプルで判りやすい。歌詞が表示されるのは嬉しいし、ボリュームコントロールが回転式なのも遊び心があってイイ。当分、これで聴き倒せそうだなぁ。
で、行く行くは、ブログに貼り付けられるウィジェットも提供されることを期待しつつ。
●BGM
Sound of Summer Running
Marc Johnson Pat Metheny Bill Frisell 