Welcome to BOL [Business On Line]

Business On Line at now…so, what’s goin’ on?…

企業は社会を変革する道具であれ。

書こうか書くまいか、迷ったけれども
やっぱり書くことにした。

今日の夕刊フジのトップ記事には驚いた。

「楽天 新規出店大幅減〜課金増に悲鳴」

多重的な課金制度に絶えかねた出店者がどんどん退店していくのは
ま、EC業界では、ず〜〜〜っと言われてきたことだけれども
遂にタブロイド紙のトップ記事になってしまった。

記事にされることに思い当たる節がないでもない。
ここ最近、妙な動きがあった。
頼みもしないのにどさっと資料が送られてきたり
通常の半額コースを新設してメールで知らせてきたり
「ふ〜ん、なんか、変?」と思ってたら、こういうことに。

そういう動きを目聡いメディアが察知したのだろう。
方々突っ込んだところ
マイクを向ける先々で聞こえて来たのは
あれあれ、恨み言ばかりだったというわけか。

ちょっと強引かもしれないが、視点を変えてみたい。
今読んでる本にこういう話があった。

ペットボトルを資材にして
世界で初めてフリースを作った会社、パタゴニア
その社長、イヴォン・シュイナードは言う。
「会社は社会を変える道具だ」。

パタゴニアがコットン製品を
全面的にオーガニック(有機栽培)・コットンに変えたのには
大きな理由があった。

我々が普通に着ているコットンには
「農薬や除草剤や害虫駆除剤、
生育調整剤、枯葉剤が大量に使われている。
他の農産物の30倍近い薬剤が綿栽培に使われている。
そのために、毎年2万人以上が農薬中毒によって死亡し
300万人以上もの人が病気や障害に苦しんでいる。
農地の疲弊、土壌汚染や水質汚染の例は枚挙に遑がない。」

それは、パタゴニアが理想とする世界とはほど遠い。

オーガニック・コットンは、全コットンのうち
わずか0.03か0.04%、つまり1万分の3か4しか収穫量がない。
農薬を使わないから栽培に手間も費用も膨大にかかる。
そんなに高価な綿を作れと言うなら
全部買い取ってくれと生産農家は迫る。
他は誰も買ってくれないから、当然だ。

で、彼は、そうした。
パタゴニアは1996年から、
全面的にオーガニック・コットンに切り替えた
見た目も手触りもほとんど同じ。
でも、オーガニック・コットンにすると当然高くなる。

顧客は納得してくれるだろうか。
いや、納得してくれる人に買ってもらえば、それでイイ。
大量に売れ残って倒産する可能性があったとしても
そうしないことを自分で許せなかった。

「使い捨てや環境汚染をやめさせるには、
政治の流れを変えなければならない。
政治を変えようとするなら、企業を変えることだ。
企業を変えようと思うなら、消費者を変えることだ。
私たちは、その消費者を変えよう。
持続可能な世界を築くために、
次の世代に美しい環境を残し、引き継ぐために
われわれの会社パタゴニアはあるのだ。
パタゴニアは、そのための道具なのだ。」

企業の持つ高邁な理想のために消費者を変えるという行為は
一歩間違えれば傲慢になる。
ただし、そこに伝えるべき事をきちんと筋を通して伝えれば
企業と消費者が互いに尊敬の念を持って分かり合えるはずだ。

互いに理解もせず、尊敬の念がなければ
口から出るのは恨み言しかないのは自明の理だ。

企業は社会を変革するためにある。
そのためのモノやサービスを提供するのが役目だ。
人の財布に手を突っ込んで手当たり次第にむしり取り
過剰に肥大するためにあるのではない。

他人のゴシップに便乗して申し訳ないが、敢えて言っておこうと思う。
我々の提供するサービスは、ただ安いだけでは決してない。
高機能で使いやすいツールを適正価格で提供することで
社会をより良く変えていく一助になると信じて疑っていない。

良い企業とは何かについて書かれたその本については、
次回にでも。

BGM:Led Zeppelin “Led Zeppelin IV

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。