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Business On Line at now…so, what’s goin’ on?…

学びのポイントを外してはいけない。

兵庫県中小企業家同友会の研究集会に参加した。ボクが出席したのは、千葉のとある不動産管理会社さん(仮にA社としよう)の発表。それを聴講して参加者でわいわい議論する勉強会だ。

A社の発表は「徹底した地域密着型経営が喜びと成長を生み出す」というタイトルで、地域での社会活動を通じてクライアントとのリレーションを太くしつつ、同時に社員教育もしてしまうという非常に興味深い内容だった。

その内容がなかなかスゴイ。地域貢献活動のテーマを社長以下社員が、おのおの発案してそれぞれがガシガシ運営している。

例えば

・学童保育
・道路のゴミ拾い
・茶道体験
・クラシックコンサート
・昼休みコンサート
・本物を見る〜歌舞伎・狂言・浄瑠璃・オペラ
・宅建合格セミナー
・中国語講座
・房総100キロ歩け歩け大会
・災害支援センター
・ギャラリー
・球根植え
・夏休み工作講座
・不法投棄片づけ

などなど、こんなのが現在40もあって、無料もしくは低料金で地域のために実践している。学童保育する会社なんて、ちょっと考えられないでしょ。オフィスの2階で子供が走り回ってるんだそう。

ご近所に喜んでもらうと、やってる社員もウレシイ。で、またやる気になる。すると、また地域に貢献することに。どんどんA社に対する親近感が増す。そのうち、各地域の中心となる人物とも仲良くなる。「うちの空き地もお宅に面倒見てもらおうかね」となる。そうすると、社員もまたまた頑張ってしまう。顧客管理と社員教育の一石二鳥。素晴らしいスパイラル効果だなと。

A社の社長もご自身でおっしゃっていたように、これはこの会社が不動産管理会社だからできること。つまり、地域=顧客なわけ。ウチの場合、ネットで提供するサービスだけに地域という発想がない。それに、他に出席している各社も、必ずしもそういう環境にはない。なのでボクは、「地域貢献=顧客貢献」と置き換えて解釈すべきと思うし、そう発言した。

ところが、「クライアントさんの空き地の管理と草刈りを年間15,000円で請け負っている」という話が出た途端に、「信じられない」「採算度外視だ」から「素晴らしい地域貢献だ」「なんて立派な会社だ」「我が社も何かしなければ」「ウチでも何か地域のお役に立つ活動をすぐにでも始めたい」「まずは、近所のゴミ拾いから」…という発想になってしまったのには、とても驚いた。

15,000円は広告費、もしくは顧客維持費なのだ。年間これだけで、地主さんの土地(=A社のメシの種)を自社の管理下におけるのだから安い。いずれ、売ったり貸したり、または建物を建てたりするときがA社の出番で、そのときにはこんな経費など帰ってきて大いに余りあるはず。そういう仕組みになぜ気付かないんだろう。経営者の研究集会なんでしょ、これ。

確かに地域貢献は素晴らしい。しかし、それを社員共々実践するにはモチベーションが必要だ。人々に喜ばれることも、確かにモチベーションではある。でも、それだけでは会社でする意義が薄い。もっとカタチに現れるもので社員が充実感を感じる仕組みが必要だ。要は、顧客に喜ばれることを創案して実践し、かつ会社にも業績を作りなさいという話なのに、そこを学ぶべきなのに、なんだこりゃ。もう、参った。

さて、それでは我々はどうだろうか。顧客貢献するアイデアをおのおのが発案し実践しているだろうか。願わくは、そのスイッチは常にONにしてきたい。

●BGM

Bolivian Blues Bar Bolivian Blues Bar
Alex de Grassi

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