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ヒモつきブログの是非を問う。

ちょっと気になる動きがある。

Performancing、ブロガーのための広告ネットワークをローンチ

ブロガーが自分のブログサイトに広告を掲載するJavascriptを埋め込んで、値段は自分で決めるかトラフィックや市場分野を考慮したアルゴリズムで決まる。広告主はその 125X125の画像広告スペース30日間分を買う。ブロガーは広告収入の70%の他に、紹介したブロガーの売上げ(即ち広告主の費用)の5%を報奨として受け取る。

ま、それはイイ。需給のバランスで決まるのは公正だから。言いたいのはそれではない。後半にPayPerPostの名前が出てくるので、関連記事を参照したらこれだった。

PayPerPost.com あなたは魂を売るか?

つまり、報酬をもらって特定の商品のことをブログに書くという話。どうも、今後こういうのが蔓延ってくる気配濃厚だなと感じてる今日この頃なわけで。

実は、ずっとどこにも書いていないけれど、この話題に絡んで苦い経験がある。

9月に東京であるイベントに参加した。ブログを書いてる人限定という条件だったので応募したら抽選に当たった。それで、のこのこ出かけていったのだけど、現場ではある商品の店頭での面白い展示方法、しかもブロガーがブログに書きたくなる方法を考えて発表しあうという趣向が用意されていた。

スポンサーがいると知った時点で気づくべきだったのだけれど、そのときはもう遅い。会場の後ろには、その製品の展示ブースまであって、わいわいガヤガヤしてるうちにイベントは終了。帰りにその製品の(チッチャイ版の)お土産までもらってしまった。まんまと乗せられてしまった、というのが正直な気持ちだった。

で、案の定、そのことをネタにその晩からブログが書かれた。50人ほどの参加だったわりには、その数は案外少なかったのがせめてもの救いかもしれない。単に「面白かった」的なのもあったけれど、遠回しに「どうなの、これ?」と書いてる方もいたことを考えると、イマイチ効果は薄かったんじゃないだろうか。もちろん、ボクもその人と同じ気持ち。

もちろん、主催者はきちんと手続きを踏んでいたと思う。たぶん、ボクがぼんやりしてて、そういう流れに不注意だっただけなんだろう。それでも何か釈然としなかったのは事実。知らないうちに巻き込まれてたって感じがなにやら薄ら寒い。もらった土産は封も切っていない。

アメリカでも、こういう手法に賛否両論、侃々諤々、いろいろとルールを設けるなど物議を醸してるようだ。

例えばこんな記事。

PayPerPost ウィルス拡散中

ここで紹介されているReviewMeでは、

ブロガーは金を受け取って記事を書いた場合はそれを告知しなければならないし、広告主は製品に有利な記事だけを書くように要求することはできない。

フム。

一見、フェアなルールのように見える。けれど、報酬を受け取っていることを自ら告知するブロガーなんてホントにいるんだろうか。それに、それでも読むに耐える、いや読ませる内容をモノすることが出来るんだろうか。それって、もはやプロの域なんじゃないの?

プロがブログを書いてはいけないと言ってるのではない。スポンサーの意向を汲んだブログを公開することで、ブログが本来持つ、個人の発信ツールとしての自由を奪わないかと危惧するのだ。

まして、ちっとも製品を褒めてくれないブロガーにホントに広告主は我慢できるんだろうか。そんな広告費の使い方も、にわかには信じられない。

PayPerPostは告知は任意で、広告主は有利な記事だけを書くよう要求することができる。やっぱり、これが本音だろう。で、そうなるとそれはもう、ブログではない。

インターネットはもはや大勢の人たちの持ち寄る情報を自然に浄化する巨大な濾過器になりつつある。なのに、金銭の絡む情報でそのメカニズムが歪むのは何とも情けない。

これはブロゴスフィアのサイズと影響力の増大にともなって必然的に起きる現象ではあるが、ブログのエコシステム全体の信頼性を傷つけるものであり、読者を欺く行為である。

全く同感。で、「個々が信頼性を証明し、維持する努力をしていく他ないのかもしれない」というのも、即効性はないものの一番の解決策かもしれない。

さて、こなた、日本。何でもアメリカの後追いすればイイというものでもないので、こういう手合いは是非とも水際で食い止めたいけれど、さあ、どうかなぁ。

●BGM

Wired Wired
Jeff Beck

by G-Tools

One Response to “ヒモつきブログの是非を問う。”

  1. […] けれども、先日もここで書いたように、スポンサーの意向を汲んだブログを公開することで、ブログが本来持つ、個人の発信ツールとしての自由を奪うことは明らかと思う。自分で自分の首を絞めるようなものだ。 […]

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