先に種明かしをしておくと、要するにエイプリルフールだったのだけど、ちょっと引っ掛かるところがあったので。

TechCrunch、FuckedCompany.comを買収する

TechCrunchとは、Web2.0系のスタートアップ企業をリポートするサイトで、ボクも常々ニュースソースとしてよくチェックしている。日本語版もあるので、最近とみに人気している様子。

そのTechCrunchが、スタートアップしたのはいいけれど上手く離陸できなくて「困難に陥った会社について独特の辛口なスタイルで情報を提供する」、つまり正反対の取材指向を持つFuckedCompany.comを買収するという(ウソ)話。名前もマズイ。

FCはスタートアップのネガティブな側面に焦点を合わせているのに対し、TechCrunchはポジティブな側面を主として取り上げる傾向があるので、この組み合わせは一見奇妙に思えるかもしれない。しかし実際、両者は理想的に相互補完的なのである。

そもそも、そこが変だけど、

たとえば、読者層を考えてみよう。両方の読者にほとんど重複がなく、サイズもほぼ等しい。ということは合併すればただちにトラフィックを2倍にすることができるのだ。

と言われると、なるほどアメリカ人はドライだなぁと思ったりしてしまった。

で、まぁ、なぁ〜んだとなるのだけれど、ただ、このエントリには、そうしたアメリカのスターアップ企業の勃興を背景にして、Michael Arrington氏の結構重要なコメントが読める。

この1年半の間に数千のスタートアップがローンチし、10億ドルをはるかに超える金額が投資された。好調期でも90%のスタートアップは失敗に終わる。しかし最近の動向を検討すると、10%の成功率さえ、今後維持していくのは難しいという結論に達した。

この数字については、確認はしていない。ただ、それほどの規模でベンチャー企業を巡るお金が動いていて、かつ利益を出せる企業の割合はだいたい10社に1社というのは、確か他のエントリでも読んだ。

で、「それでイイんだよ、キャピタルにとっちゃ」と結んでいたはず。だから、決して悲観的な数字ではないなと。むしろ、その算式でOKだからこそスタートアップ企業にも資金が集まるわけで。

スタートアップ企業のすべてが、Yahoo!やGoogleに買収されることを目的としているわけではないにしても、実際ひとつの大きな落としどころではある。そのことの善し悪しを言う前に、この、とりあえず自分たちのビジネスを起ち上げる機会があり、かつ落としどころがあるという環境がまずもって羨ましい。

それに、キャピタルなら融資と違って(融資を株式に転換する少額の資金調達方法が話題になったけれど、それはまたいずれ)仮にうまくいかなくても、「ゴメンね」と再チャレンジできるし。要するに、やってみなければ判らないのだから。ここが、我々のいるところとまるで違うなと。

先日も書いたTwitterTumblrのような、ちょっと前なら「だから、何なんだ、それは」と鼻で笑われただろう(でもないか)ウェブサービスも、世に出て始めて成長していく可能性があるわけで。事実、ユーザーを急激に増やしてて、気の早い人は第2のYouTubeとか言ってる。

この国のスタートアップにも、可能性を広げるステージが必要ということ。

ところで、

2005年6月にTechCrunchがローンチしたときは新しいスタートアップを専門にウォッチするブログは存在しなかった。ほぼ2年経った今、スタートアップをフォローする数十のサイトが存在し、(中略)彼らはもはやTechCrunchだけを当てにしてはならないだろう。

は、本当。海外には、実にたくさんのWeb2.0系ニュースポータルが存在する。しかも、それぞれ微妙にソースが違ってるので、おかげでアジアの端っこにいても情報収集には(とりあえずは)不自由しない。

こうしたサイトやブログがまた、スタートアップ企業を後押しすることも(あるいはコテンパンに叩くことも)付け加えておこうかな。で、またやる気になるわけで。

そういえば、先日あるサービスを紹介したら、そこのブログにボクのこのサイトもリンクされてて驚いた。日本語だから読めないはずだけど、嬉しかったみたいね。ボクもそうだけど。

●BGM
Songs and Lullabies
Fred Hersch & Norma Winstone
B00008OTTL


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