SNSがクチコミマーケティングの場として大いに機能するのは、今では誰でもわかる話。Facebookの「Social Ads」はそれをもっと活性化するように開発されたし、今後大きなトレンドになる(はず)。
でも、ここまでおおっぴらにやるとどうなんでしょ?
サイトは、今は扉だけ。ブロガーとスポンサーとをマッチングすることを目的に開設されるSNSサービスで、来年の1月にローンチされるんだそう。ま、それもSNSには違いないだろうけれども、それをスポンサーがブロガーに報酬を支払って、商品なりサービスなりのことを書かせる例のPayPerPostが運営する、というからやにわにきな臭くなるわけで。
ネタもとはここ。
SocialSpark: PayPerPost Launches Social Network for Shills
このエントリのタイトルが振るってて、「さくらのためのソーシャルネットワーク」と言い切ってる。ボクは、以前「やらせ」と書いたことがあるけれど、どっちにしても煙たがれてることには変わりはないようだなぁ、やっぱり。
そういえば、TechCrunchのエントリも否定的でかつ素っ気ない。あまり取り上げると、話題に上るだけ相手の思うつぼ、というのを心得てるようで感心。
ブロガーにとっては、書いたもので幾ばくかの報酬があるのは、それはそれで嬉しいだろう。けれども、個人が自分を表現するためのツールとしてブログがあるとしたならば、その主観を抜きにして、ただお駄賃ほしさに思ってもいないことを書き散らかし、結果として他人をたぶらかすことをするのは、やっぱりブロガーとしては失格かと。キミは魂を売るのかとまでは言わないけれど、それをブログでやっちゃ〜おしまいよ、と寅さんでなくとも言いたくなるでしょ。
PayPerPostと同様のサービスを提供する企業の中には、ブロガーに何の制約も加えずに自由に書かせたり、報酬を受け取っていることを公表して書かせたりしているところもあるようだけれど、それとて根本的な部分でネットカルチャーを骨抜きにする危険性を完全に排除しているわけではない。ま、読み手にきちんと「読み分ける」能力があればイイけれども、現実にはそう簡単ではないし。
というよりも、そもそも、こういういわくのあるSNSが果たしてどれだけ信頼を得て思惑通り稼働するのか、ボクはそこがイマイチよく判らない。ブロガーが8万5000人以上、広告主が1万1000人以上いると言ったって、みんな素知らぬ顔をしてお互いにそぉ〜っと手を結ぶからイイんでしょうに。ネットがオープンな世界であることはもちろん認めるけれど、これはどうも思いつきっぽいなぁ。ユーザーもバカじゃないんだからね。
ただ、それじゃ「Social Ads」とは何がどう違うのかというと、これが案外似ていなくもなく、企業とメンバーを繋ぐという点からすると、下手すると同じ道を歩む可能性もなきにしもあらずで。そういう意味でも、ユーザーのプライバシー侵害の件と合わせて、Facebookの行方はチェックしておきたいな。
それと、Mashable!が指摘するように、SNSの参加メンバーがブロガーという点は注目してもイイかもしれない。ブログとSNSは似て非なるものだから、SNS内でのブロガーの動きにはちょいと興味あるところ。そこに、また別のプロモート手段が生まれるかもね。
ま、いずれにしても、思いのままに書くから、あなたはあなたでいられるわけで。そこを忘れずにいようね。
●BGM
Champagne Jam
Atlanta Rhythm Section 
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